心のままに

 4月も半ばを過ぎ、春爛漫のはずの日本列島が真冬並みの寒波に見舞われた。
 
 平均日照時間も例年より短く、春野菜の価格が高騰している。

 キャベツやネギは去年の倍、トマトやキュウリ、ナス、ピーマン、レタス、ホウレンソウも高値という。

 家庭の台所も大変だろうが、文部科学大臣経験者としては学校給食が心配だ。限られた食材費のなかで、栄養士さんたちもやりくりに苦労されているに違いない。(こういった分野にこそ、子ども手当てを使えたら…。)

 クリーニング屋さんからは、「衣替えのシーズンなのに冬物のコートは例年の半分」という嘆きが聞こえる。こちらの方は、いずれ季節外れの特需があるのだろう。

 昨年夏の集中豪雨に冬の豪雪‥‥、地球温暖化の影響か?、ここ数年の気候はどうもおかしい。

 天だけでなく、地にも異変が起きている。チリ、ハイチ、チベットと巨大地震が立て続けに発生し、我が国も久々の津波に見舞われた。
さらに、アイスランドの大噴火は、欧州全域に粉塵をまき散らし、空の便を完全にマヒさせてしまった。

 利便性を追求し、自然との共生を忘れがちな、我々の日々の営み。それが、地球環境に少しずつ負荷をかけているのかもしれない。昨今の天変地異は地球の悲鳴のような気がしてならない。