年頭所感 (2021)

明けましておめでとうございます。

全世界に蔓延する新型コロナウィルスへの対応は長期戦を覚悟せざるを得ません。一方でワクチン開発といった朗報も届いています。今年こそは新しい日常を確立し、飛躍の年としなくてはなりません。

まずは、ウィズコロナ社会の実現です。人類は結核など数々の伝染病を克服してきました。新型ウィルスも不治の病ではありません。ただワクチンや新薬の普及までは、マスク着用や三密回避による感染拡大抑止が大切です。ご協力をお願いします。

パンデミック収束の先に東京オリンピック・パラリンピックの開催があります。防疫体制を万全に海外からも多くの観戦者を受け入れ、日本文化を世界に発信したいものです。

次に疲弊した経済の再生です。密集回避のために迫られたテレワークやオンライン教育の普及は、デジタル革新を加速する契機ともなりました。政府もこの動きに呼応して、秋にはデジタル庁を創設します。ビッグデータやAIの一層の活用は、生産性の向上、新産業・新サービスの創出に繋がるでしょう。また、ワーケーションや二拠点居住など、新しい働き方、住まい方に対応した制度改革も進めなければなりません。

こういったDXをはじめ、社会変革の源泉となるのが科学技術です。近年、我が国の基礎研究力の低下が懸念されてきましたが、その解決策として新たな経済対策に、大学の研究開発資金を産み出す「十兆円規模のファンド創設」が盛り込まれました。これは我々が長年温めてきた政策のひとつです。このファンドの果実として、将来のノーベル賞受賞者が次々と生まれ育つことを期待しています。

最後にふるさと播磨の発展です。昨年、“播磨地域臨海道路”のルートが決定し、都市計画の手続きが始まりました。東西50キロの高速道路は交通環境を大きく改善してくれるはずです。そして、今秋には播磨路いっぱいに高らかに秋祭りの太鼓が鳴り響くことを祈っています。

本年も引き続いてのご支援、ご指導の程、よろしくお願いいたします。